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網膜剥離になりました
網膜剥離の自覚症状と診断を受けてから、入院・手術、経過観察のこと。
このブログ
このブログにいらっしゃる方々は、恐らくネット上で「網膜剥離」について検索して来るのだろうと思います。
症状、病院の診察、入院や手術、経過のことなどいろいろ不安もあると思います。

網膜剥離の症状は特に痛いわけでもないですし、場合によっては自覚症状が全くなく突然襲われることも多いようです。所謂交通事故のようなものでもあり、病気ではなく怪我に近いものなのかなと考えます。
それ故、今まで元気満々で入院したことなんか無いという人も多いと思います。

このブログは自分の体験談でもあり、なるべく忘れないうちに書き上げてしまおうと思いますが、何せ私もしばらく仕事を休んでいたもので、仕事も忙しいことから完成はいつになるか見当もつきません。
しかし、私がかつてそうであったように、網膜剥離と診断されてからは体調も、心理的にもやるせない日々が続くので、そういう方々の一助になればと思い、ブログにまとめてみることにしました。

書き上げるまでに症状・手術等のことでご質問がありましたら、どうぞメールやコメント欄で質問して下さい。
ただし、私は素人ですので医学的な助言は無理だと思いますが・・・ ^^;

皆さんに安心していただくために始めに書いておきますが、網膜剥離は再手術も含めると95%が治る怪我のようです。
診断されてお先真っ暗なんて落ち込まないで下さいね。


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【2005/02/06 00:19】 はじめに | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
蚊が飛んでいる?
ちょうど札幌雪祭りが始まる2月初旬のことです。
月曜日から出張が始まる前日の日曜日。
前夜はちょっと夜更かししてました。

日曜日の朝目覚めると、いつものように天井が眼に入ります。
そこで「ん?」となりました。
目覚めの時に視界がぼやけたり、点のようなものが見えるのは今までは単なる目ヤニが原因であって、顔を洗えばすぐに治ったものです。
しかしその時はちょっと違いました。
白い天井に虫のような小さなものが見えたのですが、それは妙に動きがすばやくて、ゴミというよりは眼の傷のような気がしたのです。
「蚊飛症」という名前も知らなかったのですが、後から調べてみるとその兆候と同じでした。
といっても物を見ること自体にそれほど支障はなかったし、真っ白なものを見なければ「蚊」も見えなかったので、そのままほおっておいたのです。
(これは剥離の兆候とはあまり関係ないと思います)・・・多分


蚊飛症についてはこちらがわかりやすいです。



【2005/02/07 00:54】 自覚症状 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
今度は光が走る
先日の「蚊飛症」の話は左眼の話です。

それから数日経ったある日、今度は右目に異変が起きました。
可視界のさらに上の辺りで、時々白くて丸い光が1日に何度か走るようになったのです。
その光はすぐに消えてなくなるものですし、これも先日の「蚊」と同じように気になることはありませんでした。

医学的なことは詳しくわかりませんが、「蚊飛症」や「光が走る」というのは、剥離の兆候にもありますが、緑内障当の目の病気にも多く起こる症状のようです。
このような症状があった場合、一度眼科に行かれた方が絶対いいです。
その上で何もなければそれでいいのだし、何かの病気で手遅れになるよりは絶対マシですよ。


【2005/02/14 01:18】 自覚症状 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
町医者眼科
眼の自覚症状は痛みがあるわけでもなく、物が見づらいというわけでもなかったので、しばらくはそのままにしていました。
いや、気になってはいたのですが、仕事が忙しいということも病院に行かなかった理由です。
しばらく経った6月3日に仕事も落ち着いてきたこともあり、職場近くの眼科医に行きました。
女医さんですが、うちの家族全員(というか私がかかったのは初めて)がお世話になってる先生で、患者に対してわかれやすく説明してくれるのがいいという妻の紹介で行ったのです。
わかりやすく説明してくれるというのは単なるおしゃべりとも受け取れるけど、全く知らない医者にかかるよりはいいです。

先生に症状を告げて、まず視力測定。その後眼圧検査。
外観検査をしてもらい、特に異常なし。
次に眼底検査というものをするはずだったのですが、私は診察後も仕事
に戻らなければいけないため、後日再度診察ということにしました。

眼底検査は散瞳薬(眼の瞳孔を強制的に開かせる薬)を使用して、目の中を見る検査なので、検査後もしばらく散瞳薬の影響で瞳孔の開閉ができません。外に出ると眩しくて眼が開けられないし、書類やパソコンの画面もみづらくなります。

蚊飛症については、一応網膜剥離の一症状ではあるけれど、年齢的なもの、生理的なものの影響で出ることも多く、ほおっておいても心配ないもの、一時的なものも多くあるそうです。

次回診察は6月7日。
【2005/06/03 01:25】 入院前 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
自覚症状について
よくボクシングの選手がパンチを頭部にくらって網膜剥離になったとか、親が子どもに虐待をした際に頭部を殴り失明させたとかいうのは、いきなり網膜が剥がれるので当然視野が狭くなったり、または視界の一部が欠損したりと、剥離の自覚があるからいいのですが(よくはないけど)、私の場合は視界にちょっと邪魔な蚊飛があるくらいなので、網膜剥離などという病名は全く頭にありませんでした。
再診とは言われたけれど、どちらかというと緑内障ではないのかと心配し、緑内障のことを解説したサイトをよく見たものです。

話はちょっと横道にそれますが、私はホームページを通じて仲の良い友達がいます。年代も大きな違いはなく、家族構成もよく似ていて、その上ネットのことや趣味の読書など話が合うことから懇意にしていました。
その友達にも眼のことは話をしたし、友達も心配してくれたけれど、私自身そんな重大なことだとは思っていませんでした。
もちろん妻も「再診行く時間あるのか?」と返してくるくらいなので、それほど気に留めていなかったと思います。

知らぬが仏ではあるけれど、苦悩の日々はすでに始まっていたのです。


【2005/06/04 01:17】 自覚症状 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
診察結果・・・剥離してる
町医者での再診。
仕事は午後から休暇を取り、診察が終わったらパチンコでもしようかな・・・などと呑気なことを考えていました。
あまり病院って行かないのでわからないのですが、午後の診察って2時って遅くない?せっかく12時に来たのに2時間近くも静まり返った院内で本を読んでいた。

浅田次郎さんの「プリズンホテル」・・・これ、面白いですよ。

2時になっても受付の女性しかいなくて、先生は来ない。
午後の開診にあわせてジジババが集まり始める。
ようやく診察が始まったけれど、私はまず瞳孔を開く薬を入れなければいけないので、散瞳薬を点眼。
その間に私の後から来た患者は私を抜かして受診。

点眼後も本を読んでいたけれど、なかなか薬の効き目はあるものですね。
だんだん本の文字が見づらくなってきた。
焦点が定まらないのです。
しょうがないのでテレビを見ていたら、追い討ちかけるようにもう一度点眼。
散瞳薬は瞳孔が開きっぱなしになるので、明るい所に行っても瞳孔の絞りが効きません。もう眩しくて眩しくていけません。
診察後も仕事にならないですし、車の運転も出来ません。
心して受診しましょ。

そしてやっと診察。
顔を固定する台に顔を置いて、先生が眼に光を当てる。
眼の中を診察するのです。
片目ずつ光を当てて、上、右上、右、右下、下、左下、左、左上、上と何度も眼を回転させます。
多分先生が「上を見て」と言う時は眼底の下の部分を見ているのだと思います。
最初に右眼の診察・・・「上」「右下」「左下」というところで先生の手が止まる。そのうち先生の声がなんとなくいつもと違うような気がしてきた。
次に左眼。同じく「上」「右下」「左下」のところで先生の手が止まる。
極め付けに「う~ん」という唸り声。
なんだか嫌な予感がしてきた・・・と同時に照明のスイッチが切られた。

まず第一声
先生「何か頭に衝撃受けたようなことがありますか?」
私「ないです」
先生「そうですか・・・あのね網膜に穴が開いてるの」
私「・・・?」
先生「これ、網膜剥離ですよ。それも両目・・・」
私「はぁ?」

と私がとぼけた返事ばかりするものだから、先生は網膜剥離について話を始めた。
眼球の模型があるのだけど、よくしゃべる先生だけあってわかりやすかった。
わかりやすいだけに、事の重大さに気づいた私(笑)

私の場合の剥離は衝撃を受けて突発的に見えなくなるのとは違い、どちらかというと劣化型といって、網膜がポロポロはがれるというか、穴があいてきている状態のようでした。
従って緊急手術というわけではありませんでした。

町医者の小さなクリニックでは手術も受けられるわけもないので、先生を紹介してもらうことになるのですが、おしゃべり先生はこれについても親切だ。
手術の腕前だけではなく、医師の性格、おしゃべり先生が尊敬しているかどうか、男前かどうかなども教えてくれる。
だけど聞いていたら、「この先生にしなさい」としか聞こえない(笑)

そんなわけで、紹介状を書いてもらい6月9日に伺うことになりました。
紹介状が出来るまで待合室で待っていたけれど、その間、家族や職場に何と言えばよいのかなと考えていた。
待合室まで紹介状を持ってきてくれた先生が「心配しないで。必ずよくなるから」と言ってくれたときはもちろん嬉しかったけれど、そう言われるくらいひどい症状なんだなと感じたり、待合室の他の患者さんがその様子を伺う目が気になったりでいやでしたね ^^;




診察後はパチンコどころじゃないですね(笑)
なんのせ外の光がまぶしいし、まぶしいのが原因なのか悲しいのかわからないけど涙がポロリ出てくるし(笑)
そのまま暗い喫茶店に入り、これからのことを考えることにした。

あぁ・・・私の人生はどうなる?
もしかしてリストラされるかな?
両目とも見えなくなったら、何も出来なくなるじゃないか。

実はこの数日前に「さだまさし」さんの「解夏(げげ)」という本を読みました。徐々に失明していく男性のあせりと悟りを書いたものですが、すごく良かったです。
だけど、まさか自分がこうなるとは・・・
いや、失明するわけじゃないのだ。
まずは手術だ。
手術は今までしたことがない。
痛いのかな。麻酔するだろな。

頭の中をグルグルいろんなことが駆け回って。
いかん、しっかりせねば。
【2005/06/07 23:35】 入院前 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
大病院に行く
紹介状を持って大きな病院に行きました。
私が病院に行くのは、仕事が忙しい時に熱が出てしまってどうしても熱を下げたい時に注射してもらうことくらいしかなかったのです。
だから自分のことで大きな病院に行くのは初めてでした。

こういう大きな病院は基本的に紹介状が無ければ、割り増し料金が取られるようです。
私の行った病院には小児科もあったのですが、いいとこのお坊ちゃまみたいな子がたくさんいました。
医師も有名な人ばかりのようです。

初診の受付で紹介状を手渡して、眼科で待つ。
剥離の診断は診察前に必ず散瞳薬を点眼します。目に光を当てて診察しても瞳孔が絞られないようにするためです。
待合では読書なども自由だが、散瞳薬を入れると焦点が合わなくなってくるのですぐに諦めた。

散瞳薬を入れて40分後に名前を呼ばれる。
先生の歳の頃は私と同じくらい。
おしゃべり先生の言うように落ち着きのある優しそうな先生でした。
この先生、眼底検査の際には必ず診察しながら「うーーーん・・・」と唸る。
この唸りが患者にとってはかなりの不安材料だ。
いったいどの程度悪いのか、問題ないのか「うーーーん」だけではわからない。

実は私は6月中旬に大切な出張が控えていた。
即入院の判断が出れば従うしかないのだが、心の中では手術の必要なしとか、緊急に入院する必要無しの判定を期待していました。

この先生はすごく患者の都合を考えてくれる人かもしれません。
医師の判断として手術時期の延伸をどこまで許容出来るかも判断してくれます。

私は出張の事情を話し、手術は6月24日と決まったのでありました。

あぁ、手術必要無しを期待してたけれど、やっぱり無理でした。

【2005/06/08 00:10】 入院前 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
全身麻酔の検査
網膜剥離の手術方法については
3種類ほどあるようです。

レーザー凝固法
強膜内陥術
硝子体手術

私の場合は、後に説明しますが、強膜内陥術です。
この場合は一般的に全身麻酔で手術を行う場合が多いことから、入院前に全身麻酔検査を受けました。

血液検査(50ml×4本)
心電図
レントゲン

以上の3項目だったと思います。

【2005/06/15 17:23】 入院前 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
入院の準備
入院なんて初めてするので何を準備すればよいのか戸惑いました。
病院からの入院案内などにも大半が記載されていますが、私の場合は以下のものを準備しました。

洗面具・・・歯ブラシ(剥離手術の場合は可能な限り電動がベター)、コップ、石鹸、髭剃り(剥離手術の場合は可能な限り手剃りがベター)、シャンプー(剥離手術の場合は可能な限りリンスインシャンプーがベター)、タオル、洗面器、バスタオル
日用品・・・箸、スプーン、スリッパ、ティッシュ、下着、イヤホン、つまようじ
その他・・・健康保険証、病院診察券、金、携帯電話、充電器、時計(文字盤の大きめな物)、筆記具


手術後の目の調子によっては、読書も可能です。
【2005/06/20 17:37】 入院前 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
入院日
大病院の入院受付は普通10時ですが、よっぽどの急患でなければ、混雑を避けるために30分ほどずらして行くのがよいと思います。

入院受付が終わったあと、担当の看護師さんが美容室へ案内してくれました。
看護師さん・・・若い!かわいい!胸おっきい!
塞ぎこんでいた心に光が差しました。

ベッドに落ち着いたのは午前11時。
入院中の生活について簡単な説明を聞き、その後パジャマに着替える。
棲家づくりといっても、たいした荷物もなく5分で場所づくり完了。

部屋は4人部屋。
眼科の患者は私1人のようでした。
同じ部屋の患者さんに挨拶はしたものの、具合の悪い人が多く、入院中に話すこともありませんでした。

昼食・・・カレーライス、スイカ(今年初めて食べた)、サラダ(というかキャベツの千切り)

昨夜は夜更ししたものだから、午後は昼寝。
そのあと、看護師さんから「入院計画」についての説明を受ける。
ショック!・・・担当の看護師さんはさっきの若い子ではありませんでした。

こうしてのほほんとしている間にも足りないものに気づく。
テレホンカード、輪ゴム、割り箸、枕が低いので厚手のタオル

暑い・・・こんな日に限って30度超えた真夏日になった。
この後、最初の若い看護師さんから入院中の過ごし方など、話し合い。

このあと、主治医より細かい診察が行われた。
【2005/06/22 18:01】 入院中(2005) | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |


PROFILE
たくと
  • Author:たくと
  • 平成17年6月に両眼網膜剥離と診断され、7月に右眼の手術を受けました。現在経過観察中。
    左眼はどうなんの?
    札幌在住の40代です。
    Mail:takahokkai@hotmail.com
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